それは当初KASIKAの周年イベントのエキシビジョンとして行われた。
2017年弊社に書家のJuicyが参画することになり、その歓迎もこめたエキシビジョン。
ある共通のお題がだされ、それを書家達が即興でインスピレーションで表現する
そういう書道界ではあり得ないバトル形式のエキシビジョンだった。
審査員はいるものの、観客達の声援や拍手の数が審査するリアルバトル。
優勝したのは轟太郎くんだった。
当然この1回きりのエキシビジョンで終わる予定のものが、観客達の目線や熱狂ぶり
そして何よりやった自分たちが「面白い」となり、翌年には本格的なイベントとして予選本選を開催することになる
2018年の3月に「鴉SECOND」と題された企画書が作られ、まず予選を桜川で行うことになった。
即席のバトル台を設置し、ふすま1枚に相当する大きさの紙に選ばれたお題を即興で表現する
多くの参加者であふれかえる会場、熱気は充満し廊下まで観客が溢れる状態
予選を通過した12名が本選へと駒をすすめた。本選の会場はアメリカ村のCLUB JOULE
堀江公園まであふれかえる人の列で入場制限のかかる会場。立ち見の見れない人たちのクレームが
渦巻く会場で優勝したのは脇田龍峯(わきたりゅうほう)さん。優勝賞金もさることながらこの副賞の
オリジナルリングが話題となる。
勢いにのった「鴉」はこの年の12月に来年まで勢いの続くようにと「12月の鴉」という写真展とトークイベントを堀江にて開催。
そして翌年の2019年には「鴉〜The3rd〜」として3年目予選は東京・大阪と2大都市で行われた。
場所を梅田のCLUBピカデリーにうつし、予選から史上最多の80名以上がエントリー
優勝したのは予選9位通過ながらも学校の先生で子供達の想いがのりうつった気迫の
パフォーマンスで雅趣gasyu2012が勝ち取った。
2020年に第四回目を企画していた鴉はその後コロナという世界的なウィルスによって
開催を断念せざるを得なくなり、このリアルな瞬間芸術はオンラインという熱のない空間では
伝わるものも伝わらない気がしてその後待望の声はあるものの開催にはこぎつけられていない。
約3年にわたって書道界に喧嘩をうってきたこのイベントの目的は墨産地や和紙産地の復活であり
そこに携わる人たちが元気になり、後継者が増えること、そしてそのためには「書家」という
格好いい大人が躍動し、日本を牽引することが必要だと考えてきた結果だ。
業界的にかなり敵もつくることになったこのイベントに理解を示してくれて常に並走してくれた
審査員・関係者の皆様には感謝しかない。
またいつか漆黒の鴉が、羽ばたく日がくるかもしれない。
その時はまた世の中を良くするためにアウトローを気取っている
そんな書家たちに会いにきてもらえると幸いだ。
==================== 鴉 -KARASU- Japan Calligraphy Battle @味園ユニバース 2017.12.15(金) MC:藤原和夫 実況:藤原聖仁(株式会社KASIKA 代表取締役) / 上籠鈍牛(書道家) コメンテーター:楞川耕司(カドカワ株式会社 代表取締役)/ 上田バロン(イラストレーター) <出演者> ・しょどう家 堀之内哲也(鹿児島) ・書家・福詩家たろう(兵庫) ・書遊人 Juicy(広島) ・島根を愛する路上詩人 こーた(島根) ・書道家 みらい(東京) ・大利千晶(高知) ・岡崎邦彦(大阪) ・書家 あらっちょ(奈良) ・書家 稲垣尚毅(京都)
====鴉 2019 The 3rd==== 2019年12月22日(日) @CLUB PICCADILLY UMEDA OSAKA ■本大会出場者■ ・脇田龍峯(前大会チャンピオン) ・書道家 岩尾諭志(前大会2位/予選1位) ・穂幸(予選2位) ・デザイン書道家 臼井彰(予選3位) ・竹谷嘉人(予選4位) ・SAYURI(予選5位) ・しょどう家 哲也(予選6位) ・書家・福詩家たろう(予選7位) ・平田沙織(予選8位) ・雅趣gasyu2012(予選9位) ・長嶋芙蓉(予選10位) ・書道家 翔(予選11位) ■審査員■ ・書遊人Juicy(書家 / デザイナー※審査員長) ・楞川耕司(カドカワ株式会社 代表取締役) ・山口芳水(書道家) ・上田バロン(イラストレーター) ・くず上ともこ(書道家) ・書浪人 善隆(書アート作家) ※順不同 ■主催・運営:鴉 2019実行委員会 ■企画・制作:株式会社KASIKA / MAGIC LAMP DESIGN ■後援:CREA/Me / カドカワ株式会社 ■協賛 : 株式会社 呉竹 / 大西京扇堂 / 株式会社 加徳 / 日乃屋カレー / 株式会社ナチュラルニュービレッジ / GoMe / MACHAR’S 他
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